Yuko's Amusement

Feb. 3. 2000
小学校の頃の遠足、片思いだった彼とのデート、吹奏楽をやっていた頃の定期演奏会やコンクール、クラス会、そしてアバドの演奏会！・・・ワクワクドキドキしながら楽しみにその日を待つことって今までも沢山あったけど、先日の日曜日はまさにそんな気持ちで迎えました。
我が家に大のアバドファンであるろみちゃんと山本さんが遊びに来てくれたので～す(^_^)v。

ろみちゃんは、過去に何度か投稿を下さっているのでその内容に感動したファンや印象に残っている読者も多いはず。アバド初来日のライブに触れて以来マエストロを愛し続けて27年！という長いファン歴を誇る落ち着いた雰囲気が魅力の知的な女性です（但し本人曰く「アバドの話になるとコワレル」。実際メールでも何度もコワレテおりました(^^；）。ちなみに年は私と同じ(^^；。この年季の入ったアバドファンにこのページが見つかってしまった時は、正直「シマッタっ！(^^ゞ」と思ったものの（キマリ悪さやら何やらで…(^^ゞ）、その後ろみちゃんからの熱意溢れるメールや秘蔵品（←ハッキリ言って凄いの一言!!）から選り抜かれたプレゼントの数々に私はすっかり目を回してしまい(@_@) (^^；、以来私はその寛容さに頭が下がりっぱなし！

一方、山本氏はろみちゃん同様長いファン歴を持ち、イタリア人にも好評なマエストロの物真似（指揮姿ね(^^；）を日夜研究なさっている穏やかなアバドファン。やはり一度投稿を下さったのがきかっけ(?)でろみちゃんと意気投合。そのアバドへの愛の深さたるや、お宝の数々とアバドになりきった指揮姿を拝見すれば一目瞭然です！その素顔はこれまた実に大きく温かい心を持った常に笑顔を絶やさない紳士でいらっしゃいます(^_^)。

そんなこんなで、予てからの約束だったオフ会が先日ようやく実現したというわけ(^_^)。お二人とも両手に持ちきれないほどのお宝をドッサリと抱えて遠路はるばる来て下さったのですが、スカラ時代（あるいはもっと前）を中心としたその貴重な秘蔵品のひとつひとつに私はたびたび卒倒しかかりました。いや、もう自分が何を喋ったかさえすっかり忘れているほど(^^ゞ。ファン垂涎の品々をここですべて公表できないのが残念ですが、私の目にはそのひとつひとつがまるでファンの勲章のようにうつったほどです。

そして、この日のために「フィナーレⅡ」と題してプログラムまで考えてくださった山本さんの指揮がいよいよ始まります。それは「そろそろ始めるよ～」でもなく「山本さんの指揮が早く見たいなぁ！」でもなく、それはそれは自然にスーッと始まるのでした(^^；。気がついたらアバドがいる！って感じなんです、ホント！！私より一足先にこの "日本のアバド" の姿を拝んでいるろみちゃんは、「ね？言った通りでしょう？(^o^)」と言わんばかりの眼差しを向けるので、私も「ホント！に…似てる…(@_@)」と目をパチクリ！ハート型になった目と目を見合わせながらそれはもう言葉にならない幸せを感じてしまうのでした(^^；。特にソックリな曲の最後のキメのポーズやその後の挨拶では「ドヒャー！ウッヒャ～！似てるぅ～っ！！」とそれはもう大騒ぎ(^^ゞ。もちろん曲が終わった後は拍手喝采「ブラヴォー！」の嵐です（←周りから見たらかなりアブナイ集団(^^；。山本さんは、途中で何度か水を飲みながら(^^；、「アイーダ」(72年/スカラ)から抜粋、ブラームス、シューベルト、ヴェルディの合唱曲、等々で見事な指揮姿をたっぷりと披露して下さいました(^_^)。

私もアバドの指揮真似には何度かチャレンジしたことがあるのでわかるけど(^^；、とにかくこの指揮者を真似るのは難しい。それなのに、細かい指示の出し方や曲中の表情までそっくりで、もう "やられた！" の一言です。こんな愛情表現があったとは！いやはや恐れ入りましたm(--)m (^^ゞ。

その後は、引き続きABBADO鑑賞タ～イム！！映像では96年のNY公演でブラームスの２番の最後を顔を真っ赤にして振っている珍しいものや（あの年のNYは凄かったと噂には聞いていたけど、こんなスゲェ演奏を繰り広げておったとは！結局みんなで釘付けになって全曲見た(^^；）、79年の伝説的「マクベス」の第１幕（隣でろみちゃんが歌詞も見ずに歌っているのを見て私は口があんぐり(^O^ゞ）などなど。
録音も、もはや私は入手不可能と諦めていたマエストロの活動の上で節目となるような貴重なものがドッサリで、まだ駆け出したばかりのファンにとってはあまりにも刺激が大き過ぎました(^^ゞ。途中、お二人の会話についていけない場面もしばしば・・・(^^；。

限られた時間の中でClaudio Abbadoのことだけを熱く語り合った休日・・・それはそれはあっという間の夢のようなひとときでした(^_^)。長い間大切にしてきた宝物ややっとの思いで手に入れた貴重な掘り出し物を、次々と私の目の前に惜しみなく差し出す二人のキラキラと輝く瞳を見た時には、アバドの音楽を聴いている時と同じ優しさや熱い感動が胸いっぱいに広がる思いでした。

もしかしたら、ろみちゃんや山本さんが長～い間愛し続けてきたアバドの姿と、私のそれとは、たとえこの先どんなに交流が続いたとしてもピッタリ重なり合う日はこないのかもしれない・・・それでも、Abbadoの棒が生み出す音楽と向かい合う時の喜びはきっと同じなのだ、と・・・そんな嬉しさをひとしきり感じた週末でした(^_^)。

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